大腸内視鏡検査のご案内
大腸内視鏡検査は、千葉大学病院の先端応用外科・内視鏡研究班の医師等により行います。
検査は、木曜日・土曜日の午後に行っております。予約制です。
予約方法
- 便潜血陽性あるいは大腸レントゲン(注腸造影)にて要精密検査となった方、他院にて大腸内視鏡をすすめられた方はお電話にてご予約できます。
大腸内視鏡にあたっては、前処置用のお薬が必要となりますので、検査の前々日までにお薬を取りにご来院下さい。 - 症状のある方(排便障害、下腹部痛、下血など)
問診・診察を行ったうえで、検査を予定しますので、あらかじめ一度ご来院ください。
- 検査にかかる費用:健康保険、3割負担の場合・・・約5,900円(初診料+検査料)
(用いる薬剤により多少費用が変わります。また、組織検査を行う場合は、別途費用がかかります。) - 検査中に痛みが生じた場合、麻酔をすることがあります。(約1000円~4000円の追加料金となります。)
当クリニックの下部内視鏡、検査件数
期間:2006年10月~2023年12月
件数:3,645件
内視鏡の洗浄・消毒について
内視鏡の洗浄・消毒は、患者様を感染の危険から守る上で、非常に重要な作業であります。当クリニックでは、日本消化器内視鏡技師会安全管理委員会の示す「内視鏡の洗浄・消毒に関するガイドライン」の推奨する感染管理を行っています 。
当院における内視鏡の洗浄・消毒の概要
- 酵素洗剤による内視鏡外側(外表面)、付属部品、生検かん子の洗浄吸引・かん子チャンネルのブラッシングとすすぎ。
- 消毒液に、内視鏡全体、付属部品、生検かん子を5分間浸漬。
すべての内視鏡チャンネルも洗浄装置を取り付けて浸漬 。 - 消毒剤の十分なすすぎ
- 70%エタノールによるアルコール乾燥
(2~4の工程は、内視鏡自動洗浄機で行っています。) - 生検かん子は、さらに132℃、10分間の乾熱蒸気滅菌を施行
以上の工程により、一般細菌(ピロリ菌や食中毒の原因菌等)・抗酸菌・真菌・ウイルス(B型、C型肝炎ウイルス、HIV、パピローマウイルス等)は、完全に死滅・除去できます。
- この他に内視鏡検査にあたっては、スタンダードプリコーション(標準予防策)を徹底するよう、内視鏡従事者には教育しております。
内視鏡検査を受けられる皆様に
上部・下部内視鏡検査ともに、毎回の検査終了後ただちに、上記の洗浄・消毒作業を行い、万全の体制をとっておりますので、安心して検査をお受けになってください。
当院の特徴
二酸化炭素送気の使用
腸の隅々まで観察するために、大腸カメラ検査では送気して腸を膨らませています。これまで送気に空気を使っていましたが、なかなか吸収されないため不快な膨満感が起こり、検査後も長く残りました。当院では、吸収が早く呼気で自然に排出される二酸化炭素を送気に使用することでお腹の張りを大幅に押さえています。
実際に二酸化炭素の送気を行った内視鏡検査直後にレントゲン撮影を行うと、腸管に詰まったガスがほとんどないことがわかります。そのため、ほとんどのケースで検査終了時には腹部の膨満感が収まっており、ガスで悩まされることもありません。
検査時の大腸ポリープ切除
内視鏡検査中に切除可能な数㎜程のポリープが見つかった場合、その場で内視鏡的に切除をすることができます。(保険診療ですが、手術処置となり、3割負担の方で約20,000円の自己負担となります。)
検査中の痛みを和らげる工夫
大腸カメラの検査中に痛みが生じた場合には、鎮痛剤を投与させていただき、軽くウトウトした状態で検査を受けるようにさせていただきます。
ただし、重篤な疾患を持っている場合や高齢の方にはできない場合もあります。
検査料
1割負担(保険診療) | 3割負担(保険診療) | |
---|---|---|
大腸内視鏡検査のみ | 約2,100円 | 約6,500円 |
大腸内視鏡検査+組織検査 ※組織検査1部位 |
約3,000~5,000円 | 約10,000~16,000円 |
大腸内視鏡検査+ポリープ切除 | 約7,000~10,000円 | 約20,000~30,000円 |